物理療法~電気編~

物理療法

今回は電気について学んでいきましょう

電気は大きく分けると二種類に分類されます

治療的電気刺激療法(TES)

筋肉電気刺激法(EMS)
経皮的抹消神経電気刺激法(TENS)
高電圧電気刺激法(HV)
干渉電流療法(IF)
微弱電流刺激法(MCR)
バイオフィードバック(Biofeedback)

機能的電気刺激(FES)

覚えることは3つだけ

電気刺激は覚えることはたった3つだけ
それが分かれば低周波、干渉派、ハイボルテージ、メーカー関係なく
全て使い分けられます

電気刺激は周波数を覚えてしまえばメーカーは何でも効果出る

大切なポイント3つとは

① 周波数

② パルス幅

③ 出力(強さ)

電気刺激に期待できる効果は?
・鎮痛効果 疼痛コントロール 

TENS(大型低周波)、IF(干渉波)、HV(ハイボルテージ)


・機能改善、向上効果 ROM改善、筋力強化、廃用性委縮、神経筋促通

EMS


・組織修復効果 骨、軟組織修復促進 

MCR(微弱電流) DC(直流電流)

なんの目的で使うかにより電流刺激をお選びください。

どんな症状にもお悩みにも効果が期待できる電流はまだ見つかっていません

周波数による分類

1000ヘルツ以下 低周波 TENS MCR SSP 低周波領域のEMSなど
一秒に一回のリズムが1ヘルツ、10回のリズムがあれば10ヘルツ
1001~10000Hz以下 中周波
10001ヘルツ以上 高周波

覚えるべき部分は低周波だけ
理由は人の神経が反応するのは1000Hz以下の低周波だけ

ベッドの間に置かれている干渉波も、大型低周波も必ず低周波領域は変更できるように設定がある。

低周波を人の身体に効果的に入れていくときに邪魔になるのが皮膚抵抗
これをぶち破るために中周波や高周波を使っている

中周波も高周波も皮膚抵抗を抑えるために使っているだけ
生体反応は低周波領域しか反応しない

中周波は2000Hz、3000Hz、5000Hzなどあるが
高い周波数の方が皮膚抵抗は下がりやすい

神経線維に藩王を起こす刺激条件とは
周波数 パルス幅 強さ
周波数はリズム、パルス幅は例えるならば罰ゲームで使うシッペ一本指のシッペより二本指三本指のシッペの方が痛い。
同じ一回(1ヘルツ)のリズムでも、指の多い方(パルス幅が広い)が刺激が強くなる。筋肉は反応しやすくなる。
パルス幅を広くするときは筋肉を動かしたいとき、つまり麻痺筋や筋トレ。

鎮痛効果に対しての電気刺激
急性期はAδ神経線維を発火するための周波数である100~200Hzを使う
パルス幅は10~20μsec(短い、平均は50μsec)
急性期は炎症を助長させたくないので筋肉を動かさないようにすべき
時間は10分以下。刺激強度は筋肉が反応するまでの反応閾値以下。
交感神経を興奮させるため血管は収縮する。急性期に理にかなっている。
スポーツ現場ではアイシングだけではなく電気を流しながらアイシングをすることで冷却&鎮痛効果でダブルの効果

慢性期はC神経を反応させて痛みを抑制する。
それに効果的なのは1~10ヘルツor15~30Hzの低頻度。
パルス幅は50から100
慢性期は筋緊張が行われることで神経鞘にかかる圧がかかることで電気の流れが鈍くなる。反応は鈍くなる。だからパルス幅は長くなる。
治療時間は10分以下
反応閾値以下。(ちょっと物足りないくらいが最もC神経へのアプローチとして良い)
交感神経を抑制されるので副交感神経優位になる。
頸椎から腰椎に脊髄通電すると自律神経調整法として使え、寝つきがよくなる。
1から10ヘルツを20分以上流すと内因性除痛物質エンケファリンが分泌される。それを利用するのが癌センターでの緩和ケア病棟、訪問リハに使われる

これらの電気を皮膚の抵抗を抑えて体に入れ込みたいという要望を叶えたのが干渉波やハイボルテージ、

ハイボルテージ
電気抵抗を最小限にして深部まで刺激を加えるために利用する
疼痛抑制効果、血流循環増大効果、浮腫の軽減作用高い電圧を流せる

極性効果を用いることで浮腫が軽減される
急性外傷後、タンパク質は毛細血管から流出する
陰極刺激は浮腫のある部位からタンパク質を排出し、余分な体液を取り去る
日本国産で初めて製造されたのが伊藤超短波㈱のハイボルテージで、アテネオリンピックで選手たちに多く使われた。

じゃあハイボルテージだけ使えば他の電気いらないんじゃないの?

帝京大学の麻酔科の教授が三叉神経の麻痺患者にTENS(浅い部分)干渉波(中層部分)ハイボルテージ(深層部)を流した。そうするとハイボルテージを流した患者さんが悪化した。ハイボルテージは容易に深層を刺激できることから浅層の刺激が不快ではないためどんどん強い出力を上げることができる。その結果浅層の神経が耐えうる以上の電気が体内に投入されて三叉神経まひの患者様が悪化した。
全ての症状においてハイボルテージさえあれば良いというわけではない。
患者様の痛みの深さによって使い分けてください。その使い分けができればTENSでも中周波でも効果はでる。一つのエネルギーで全ての症状を網羅できるエネルギーはない。

目的に応じて料理人が包丁を使い分けるのと同じ

電気療法に求められるものは?

①鎮痛効果

②機能改善・向上効果

③組織修復効果

基本周波数 急性期(Aδ神経) 100~200Hz 交感神経を興奮させて血管を収縮させる

慢性期(C神経)1~10 15~30Hz交感神経を抑制させる

電気療法に期待できる効果は
①鎮痛効果
②機能改善・向上効果
③組織修復効果
基本周波数 急性期(Aδ神経) 100~200Hz 交感神経を興奮させて血管を収縮させる
慢性期(C神経)1~10 15~30Hz交感神経を抑制させる

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